転勤しても仕事を続けられたことですね。対面だったら難しいと思うから。家庭もあるので、規定の時間さえ守れば良いというのは私には、ありがたかったです。ただ、この仕事は自分自身を成長させないとお客様に迷惑がかかるし、努力しなければと思うようになりました。仕事しながら自分の中で自覚ができてきた、という感じです。

最初からとばしていたら潰れていたかもしれないですね。そういう部分では、クォーレの規約の縛りが厳しくなかったことは、私には適していたと思います。

お客さまの顔がみえないから、声が全て。お客さまが不安にならないよう、できるだけ明るい声を出すように心がけています。

電話占いを始めた頃は、結果に良いカードが出ているのに、考えすぎて却ってお客様を不安にしてしまったことがありました。

なので、いまは出てきたタロットカードの真実の意味を良いも悪いもきちんとお伝えして、その上で明るいアドバイスをしていくようにしています。

とにかく、声が全てなのでそこは集中しています。

お客様の相談のレベルが高い方が多いと思います。良い意味で人生を前向きに生きようと思うことに貪欲な方が多いですね。

私がお客さま自身を幸せにするのは無理なんだけれど、せっかくお金を頂戴する以上は、何か一つでも占いからヒントを得てほしいです。

何年かして、また悩みが出た時にお客さまにふと思い出していただけたら・・・占い師としては嬉しい限りですね。

一昨年、ホームページで占い師全員の鑑定状況が公開されたときは、他の占い師さんと自分を見比べてしまったりして（笑）、胃が痛くなるほど気にした時期がありました。

でも、私が「いま鑑定中でない」から、ご依頼をくださるお客さまがいる事がわかり、気にしなくなりました。 辛いと思ったことはその時ぐらいですね。なので今は何もありません。

最近の話しですと、クォーレ主催のイベントなどに出るようになり、他の先生方と話すことで大変刺激になりました。

イベント中は隣に座られた先生の対応やトークに感心したり、イベント終了後は占術や鑑定技法の話しで盛り上がったり、とても勉強になりました。

入ってから長い間、このクォーレという会社を見てきて、会社の成長を一緒に見てきています。

先ほど言ったイベントへの派遣だったり、最初になかったお仕事が増えていっている事を実感するので、私も会社とともに成長していきたいですね。

長い間勤めているからこそ思うんですが、占い師という職業は年齢を重ねるとともに言葉の種類は増えてくるし、人としての経験も重ねてアドバイスも増えていきます。

なので長いスパンでのお仕事として捉えて頂きたいと思います。このインタビューも10年前の自分とは全く違うし、今だから言えることも多いです。

余裕がでてくるのも、年月を重ねてこそなので、そこを考えて占い師を目指されてください。